犬に精油が使える?

アロマテラピー

犬に精油を使うとしたら・・・
のお話です。

わんちゃんにも好みの香り、嫌いな香りがあるのをご存じでしょうか?
人間よりも嗅覚が発達しているわんちゃんにとって、嫌いな匂いはその場から離れたくなります。
好きな匂いは興味深々な態度をとります。
さて、精油は使えるか、使えないか。答えはYESです。ただ、注意しなくてはいけないことがあります。それは、代謝できない成分があるので使える精油が限られています。
フェノール類とケトン類は極力使用しないほうがよいです。長期に渡って使用し続けると腎臓に影響を及ぼします。アルデヒド類は皮膚刺激になる恐れがあるので人間よりも注意が必要です。わんちゃんの皮膚は人間の4/1程度の薄さしかありません。毛で覆われていますが、もしも皮膚に付いたら…を考えて使用する必要があります。


では、使える精油は何でしょう?
おすすめなのは、オレンジスイート、クラリセージ、ラベンダー、フランキンセンス、カモミール・ローマン、サイプレス、プチグレン。

イネ科のシトロネラはてんかんを持ったわんちゃんには使用不可です。
小枝からとっているジュニパーツウィングはNG,ジュニパーベリーは使えるけど長期に使用すると腎臓に悪影響を及ぼします。
セージはツヨンが高濃度で入っているため発作を引き起こすのでNGですが、クラリセージには入っていないため使える精油となっています。クラリセージ=セージではありません。
アレルギーがあるわんちゃんにはキク科、イネ科、せり科の植物は注意が必要です。

使う目的は何でしょう?
当サロンでは犬の石けん販売を行っていますので、石けんに使用することは可能です。犬用の石けんの場合は使用濃度は0.5%が推奨されています。
ご自宅のワンちゃん用に手作りしたいとお考えの方にはワンデイレッスンにてお悩みに合わせてオリジナル処方で作ることが可能です。
精油を使う目的、一番はリラックスする時間を持つために使用します。
わんちゃんにも好き、嫌いがあるので選んでもらうのですが、やり方は蓋をしたまま嗅いでもらいます。好きだと舐めようとしたり、興味を示したり、リラックスモードに入ったりします。
嫌いだとその場から逃げたり顔を背けたりします。とても分かりやすい表現です。
芳香浴する場合は部屋を閉めきらないようにしましょう。その部屋にいることも他の部屋に行くこともわんちゃんに選択肢を与えます。

考えてみてほしいのは、
あなたが嫌いな香水をつけた人と狭い空間のエレベーターの中でずっと逃げ場がない状態に置かれたら…
自分に嫌いな匂いが付いてしまった状態で一日過ごさなくてはならない状態になったら…

嗅覚の鋭いワンちゃんに選択肢を与えるということは、この状態を作らないことで、香りがストレス経験にならないことに繋がります。

香りを上手に使って気持ちよく過ごせたらいいですよね!
分からないことがあったらいつでもご相談下さい。